あかしやあかしやあかしや


奈良筆ができるまで

筆の原料

筆の原料一覧

1 リス 2 ムササビ 3 鼬(イタチ)
4 狸(タヌキ) 5 猿(サル) 6 豚(ブタ)
7 牛(ウシ) 8 天尾(アマオ)
(馬の尾の付近)
9 狐(キツネ)
10 羊(ヒツジ) 11 猫(ネコ) 12 馬(ウマ)(胴毛)
13 スカンク 14 鹿(シカ) 15 兎(ウサギ)

筆造りには柔剛程良く、墨含みの良い獣毛を10数種類より選びますがその動物の種類や採取の時期、体毛の部位などによって微妙に仕上がりに影響があります。千差万別の毛質を弾力・強弱、長短などを別に巧妙に組み合わせて作る製筆技術は長年にわたる筆匠達の経験と研究努力から生まれるもので、それに伝統の技法があいまって作り続けられているのが奈良筆の筆造りです。

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羊

筆に使われる羊は、中国長江(揚子江)下流地域のごく限られた地方のみ飼われている食用の特殊な羊で、その数も非常に少なく、大変な貴重品です。
又、一匹の羊の毛も、部分によって何十種類にも選別され、特に細光鋒に至っては、毛筆用原料の絶品として古くから広く知られています。

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馬

剛毛、兼毛の太筆に使用される。筆の弾力を持たせる為に太筆の大半は馬毛が使われている。中でも、天尾と言って、尾の近くに生えてる毛は毛の中でも最高の性質を有する。軟毛としての羊毛、剛毛としての馬毛は、その双璧と言われる。

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イタチ

細筆、特に仮名用筆には無くてはならない代表的な筆の原料である。柔らかさ、弾性、鋭さ、ネバリ等、筆毛として最高の性質を有しているが、採取する寸法が短いので、主に細筆に利用されている。

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狸(たぬき)

狸で筆の原料になるのは、日本狸と中国産の狸である。
特に日本狸は上質で、ハネ、トメ、ハライ等、美しい線を表現する。

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兔(うさぎ)

兎は唐代から使われてきた原料で綿毛を取り去った鋭いさし毛は、極上の細筆となる。白楽天の詩にも、「竹を喫し、泉を飲み紫毛を生ず、宣城の工人は採りで筆をつくる。千万毛中に一毛を選ぶ」とある。

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猫(ねこ)

猫は通常、白猫の毛を使うが別名、玉毛と言って毛先が玉のようになった先の鋭い毛玉だけを使う。綿毛の間に生えているほんのわずかな毛で、一匹の猫から、ごく少量しか取れない高価なもので、仮名用の極上品となる。

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むささび

むささびは別名ノブスマとも言い前足、後足の間に膜があり、木から木の間を鳥の様に飛行する珍しい動物で、毛はやわらかく、羊毛に似ているが、又独特のネバリと毛先に味があり、筆の原料として珍重される。

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栗鼠(りす)

昔からよく使用される原料で、細筆などには、他の原料と混毛し、筆のすべりを良くして、運筆を助けるのみならず、独特の面白い線の表現にも適している。

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鹿(しか)

鹿毛は鋭く荒く、弾性に乏しいので、通常、筆の先端に使う事は出来ないが、筆の腰などに使用して、力や姿を整えるのによく利用される。


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