奈良筆伝統の技法「練り混ぜ法」は原毛を個別に水にひたして固め、その筆の特長によって配分と寸法を決めて入念に混ぜ合わせるため穂先の仕上がりに絶妙の味をもった筆が生まれます。
筆の部分は専門用語で通常左記の図のように分けられます。
使用後の筆は紙で十分に墨分を拭きとり形をととのえ、そのまま乾燥させる。
購入後のサヤ(キャップ)を使用せず一般には竹のスダレ(筆巻)に巻いて風通しを良くして保存する。
特に羊毛の高級筆は、墨液の中の化学物質によって傷みが早くなるのでなるべく墨をすって使用するようにする。
穂の太さ(軸径) | ||
---|---|---|
分 類 | 号 数 | 穂直径(mm) |
大筆用規格 (大筆・書初め用筆) |
23号 | 約75mm |
20号 | 約60mm | |
17号 | 約50mm | |
15号 | 約40mm | |
12号 | 約35mm | |
10号 | 約30mm | |
9号 | 約27mm | |
8号 | 約24mm | |
7号 | 約21mm | |
6号 | 約18mm | |
5号 | 約16.5mm | |
半紙用規格 (太筆・中筆・細筆) |
1号 | 約15mm |
2号 | 約14mm | |
3号 | 約13mm | |
4号 | 約12mm | |
5号 | 約11mm | |
6号 | 約9mm | |
7号 | 約8mm | |
8号 | 約7mm | |
9号 | 約6mm | |
10号 | 約5.5mm |
穂の太さ(軸径) | |
---|---|
穂の型状(長さ) | |
超長鋒 | 穂の太さの6倍以上 |
長鋒 | 穂の太さの5~6倍 |
中鋒 | 穂の太さの4~5倍 |
短鋒 | 穂の太さの3~4倍 |
超短鋒 | 穂の太さの3倍以下 |